いきいきと学び続ける子の育成
〜地域とともに創る教育活動を通して〜 

実践例 植田小学校4年生 〜つなげよう未来へ〜 サクラプロジェクト
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<校区防災訓練>

 研究の手だてを通して,子どもたちがいきいきと問題解決的な学習を展開し,めざす子どもの姿へ変容していった様子を,昨年度の4年生の授業実践を紹介します。





 この実践は、社会科「防災にそなえる」から始まりました。植田一区自治会が行う防災訓練を
土曜講座に位置づけ、4年生が参加しました。訓練には,お世話になったことのある「植田いなほ会」の方も多く参加しており,安心して聞き取り調査ができました。




 市のため池ハザードマップを見つけ、植田校区に点在する、ため池にこだわりはじめました。授業は社会科から、総合的な学習(いなほ学習)へとシフトします。





研究構想
てだてT
てだてU
てだてV
成果と課題
実践例
   
<校区データベース>

 教師がデータベースを使って植田のため池(精進池)に詳しい人を探し,鈴木さんからのお話を聞く機会をもちました。鈴木さんは、植田で一番美しい池で,みんなの憩いの場であったこと」「農業用のため池として,大切にされてきたことなどをお話ししてくださいました。
 
<聞き取りの様子> 
 子どもたちは、自らすすんで精進池の見学を始めます。そして、ゲートボールを楽しんでいるお年寄りに,自発的に聞き取り調査を行いました。「ため池としての利用価値が薄れていること」「今でも精進池を大切に考えている人がいること」
   
<話し合いの様子>

 子どもたちは,さらに,町に出てインタビューをはじめました。「うめて公園にしたい人71,対,池を守りたい人71。」この結果を基に,話し合い活動へと発展させていきます。
     「結局、みんなは、精進池をどういう場所にしたいの?」という発問によって、子どもたちからは「人が集まる場所」「みんなが明るくなる場所」などの意見が、どちらの立場からも出てきて、同じ気持ちでいることに気づくことができました。 
 
<清掃の様子>
 考えの広がった子どもたちは「自分たちの力でも池の自然を守っていくことができるかもしれない」と可能性を感じ、「昔のようなきれいな精進池に戻したい」と新たな課題をもち、清掃活動に向かいました。 
   


<自治会長さんへのプレゼン>
 子どもたちは,池の周りのサクラの木々が,成長の早いヤマモモの枝に覆い尽くされてしまっている様子に気づきます。サクラプロジェクトと名付け,サクラを覆った枝を切ることはできないかと考えました。しかし、自分たちでは何ともできません。「そうだ、自治会長さんなら聴いてもらえるかもしれない。」と,手紙やプレゼン用の資料を作り,自治会長さんのお宅まで出かけ、熱心に考えを伝えました。 
 


<選定された山桃とサクラの木>
 自治会長さんは,まえまえから「校区として子どもたちのために何か協力することはできないか」と思っていたこともあり、ここに、子どもと校区が協力しての木の剪定が実現する運びとなりました。

 池の周りがスッキリし、サクラの木々はよみがえりました。子どもたちの振り返りには,「自分たちの考えが実現できて嬉しい」「植田の人は親切、こんな大人になりたい」という言葉があふれました。
     春休み,きれいになった精進池で,つぼみでの花見会を行った子どもたち。 
 





 そんな子どもたちの気持ちを知ってか知らずか、サクラが咲くと,それを見に,地域の方が集う場所となりました。